株式会社オロ(本社:東京都目黒区、代表取締役社⻑:川田 篤、以下「オロ」)は、知的サービス業の従業員983名に対して、実態調査を実施いたしましたので、ご報告いたします。
IT・広告・コンサルティング業など、ナレッジワーカーが中心となって有形・無形の提供価値を生み出す「知的サービス業」は、市場規模は大きいものの、経営管理に関するまとまった調査データはあまり多くありません。そこで「知的サービス業」では、現在どのようなマネジメントが行われているのかを明らかにすべく、実態調査を行いました。株式会社オロ(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:川田 篤、以下「オロ」)は、業務で1,000万円以上のシステム導入を経験したことがある課長・部長・経営者・役員515名に対して、システム導入の「意思決定プロセス」に関する実態調査を実施いたしましたのでご報告いたします。
■調査サマリー
「システム導入の「意思決定プロセス」に関する実態調査
調査概要 : システム導入の「意思決定プロセス」に関する実態調査
対象エリア: 全国
対象者 : 業務で1,000万円以上のシステム導入を経験したことがある課長・部長・経営者・役員515名
調査方法 : インターネットによるアンケート調査
調査期間 : 2022年12月1日~2022年12月5日
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100にならない場合があります。
※本調査内容を転載・ご利用いただく場合は、クレジットを記載してください。
「例:クラウドERP「ZAC」を提供する株式会社オロが実施した調査によると・・」
-- 調査結果 --
■システム導入のきっかけは「ボトムアップ(現場からの提案)」57.1%
システム(基幹系/情報系など)導入の検討のきっかけは何かを質問したところ、
「ボトムアップ(現場からの提案)」57.1%。
「トップダウン(代表からの指示)」29.9%。
「社外要因」8.7%
という結果になりました。(図1)
■システム導入を後押ししたのは「生産性向上の機運の高まり」40.2%
システム導入の検討をし始めた具体的なきっかけについて質問したところ、
「生産性向上の機運の高まり」40.2%。
「既存システムやサーバの保守切れ」32.5%。
「働き方改革の機運の高まり」27.9%。
「事業規模拡大により」23.2%という結果になっています。
また、11位以降では「ITに詳しい人材が入社したから」13.7%。「導入していないと会社のブランディングに悪影響なので」13.3%。「取引先からの指摘を受けたから」12.9%。「社外取締役からの指摘」12.5%。「営業を受けたから」12.3%。「監査法人からの指摘」11.7%。「知り合いからの紹介」11.5%。「導入反対論者が退職、退任したから」10.3%などのきっかけがあげられています。
■導入をなんとなく考え始めるのが導入の1年前。プロジェクトの立ち上げが導入の6か月前、製品選定3か月前、製品の選定完了が1か月前
それぞれのプロセスが、導入決定のどのくらい前に行われたかを質問したところ、それぞれ最も多いのは下記の結果となりました(図3)。
「導入についてなんとなく考え始める」1年前
「プロジェクトの発案(立ち上げ)」6か月前
「自社要件の整理」6か月前
「情報収集/検討資料作成」2か月前
「実際にITベンダーの営業提案を受けはじめる」3か月前
「利用製品の選定」3か月前
「導入委託先・購入先の選定完了」1か月前
■自社要件の整理に「101時間以上」14.4%
それぞれのプロセスにおいて決定までに投入した工数(作業時間)はどれくらいだったのかについて質問したところ、それぞれ最も多かったのは下記の結果となりました(図4)。
「プロジェクトの発案(立ち上げ)」11時間から20時間
「自社要件の整理」21時間から30時間
「情報収集/検討資料作成」11時間から20時間
「利用製品の選定」21時間から30時間
「導入委託先・購入先の選定」21時間から30時間
また、101時間以上要した割合を見てみると、「プロジェクトの発案(立ち上げ)」12.0%、「自社要件の整理」14.4%、「情報収集/検討資料作成」13.8%、「利用製品の選定」12.1%、「導入委託先・購入先の選定」12.4%という結果になっており、「自社要件の整理」に時間がかかるケースが多い傾向にあることがわかります。
■導入製品の比較検討は「2~3製品」43.1%
導入製品の選定においてどのくらい比較検討したかいう質問では、下記の結果になっています(図5)。
「1製品」7.0%
「2~3製品」43.1%
「4~6製品」27.8%
「7~10製品」8.3%
■選定に最も影響したのは「自社の事情に合ったシステムかどうか」20.1%
導入委託先から提供された情報の中で選定に最も影響したものは何か?という質問では、
「自社の事情に合ったシステムかどうか」20.1%
と最も高い割合になっており、続いて
「課題が解決できるか」16.1%、
「導入実績」7.7%、
「費用対効果を現したデータ」7.1%、
「アフターサービス」7.1%となっています。(図6)
11位以降では、「導入委託先の信頼度・知名度」4.0%、「システムリリースまでの期間」3.6%、「ライセンス数」2.5%、「担当者の人柄」1.5%という結果になっています。
■システム導入の意思決定は「スムーズではなかった」32.4%
システム導入の意思決定はスムーズだったかという質問では、
「とてもスムーズ」21.6%、
「少しスムーズ」41.2%、
「あまりスムーズではない」26.2%、
「全くスムーズではない」6.2%
という結果でした。(図7)
スムーズではなかった原因を聞いてみると、
「部門間の意思調整に時間がかかりすぎる」
「目標があいまい」
「既存システムが古過ぎて、わかる人員がいなかった」
「進める意識より、問題の深掘りにかなりの時間を要している」
「要件定義が不十分であった」
「委託先に対する評価が分かれる」
などの要因があがりました。(図8)
■システム導入の真の決定者は「システム部長」
それぞれのプロセスにおいて真の決定者は誰かという質問では、すべてのプロセスのおいて、最も割合が高かったのが、「システム部長」という回答でした。(図9)
オロではシステム導入の「意思決定プロセス」に続いて、今後、第2弾として、システム導入の「決定からシステムローンチまでのプロセス」についての調査リリース配信も予定しています。ぜひこちらもご覧いただければと思います。
■クラウドERP「ZAC」に関するお問い合わせ先
株式会社オロ マーケティンググループ 担当:武田
TEL:03-5843-0653 / Mail:zac@jp.oro.com
■報道に関するお問い合わせ先
株式会社オロ 広報担当
TEL:03-5843-0836(直通)/ Mail:info@jp.oro.com